キャンプって最初のうちはいろいろ買って試してお気に入りのギアを見つけていくと思います。
ただ、痒いところに手が届かないじゃないですけど既製品に対してここは良いけどここがダメとかちょっと気になってしまうことが増えてきます。そして自分が使いやすく自分好みのデザインでってなるとギアの自作になってくるわけですね。
こんな事書いていますけど僕は塗装するぐらいで特に自作とかはしていなかったんですよ。あるものと出会うまでは....
以前、手に入れたデルタΔポケット
サイズ的には25gの固形燃料しか入らないんですけど調理するにはなかなか使いにくい燃料です。炊飯するなら別なんですけどね。
デルタΔポケットでアルコールストーブを使うとなると自分で作るしか無いんです!
そしてタイトルに繋がります。
今回はデルタΔポケットに入るサイズでアルコールストーブを作ります(約4cm)
アルコールストーブの作り方について
最初に言うのもなんですがネットにいろんな作り方があるので参考にしてみてください。(※これはあくまでも僕なりの作り方なので自己責任でお願いします)
作成時は手を切りやすいので作業用手袋や刃の通さない手袋の着用をオススメします。
道具
・ホッチキス
・ラジオペンチ
・はさみ
・ヤスリ
・アートナイフ(又はカッター)
・コンパスカッター(無くても可)
材料
120mlの空き缶を2つ。
ウコン缶でも良いですけどL-137の缶だとラベルを剥がすだけで写真の様になるので見た目を気にされる方は使ってみてください。
缶の切り離し
(缶は4cmでカット)
缶のカット方法としてはナイフで2,3cmの切れ目を入れハサミで切るか、ナイフでなぞるか刺しながらカットすると作業しやすいです。個人的には後者のほうがライン通りにカットできたのでオススメします。大きい缶なら前者ですかね?
ちなみに五徳のサイズ+0.5cmでカットします。もしミスってもあとで調整できますので、あくまで予備範囲として。
ナイフで刺しながらカットしたので缶の切り口がギザギザになります。なのでハサミで慣らしていきます。
(缶サイズ 3.5cm)
縁に沿ってまっすぐハサミを入れれば綺麗にカットできます。
内穴加工
缶のひとつに穴を開けます。
ここでコンパスカッターを使いますが無い方は適当にマジックで円をケガキしてカッターなどでゴリゴリ削っていくことで穴を開けることができます。
ある程度の深さまで削れれば写真のように綺麗にくり抜くことができますのでここは根気の作業ですかね?ここが一番の難所な気がします。
穴が空いたらヤスリがけしましょう!後々、怪我する恐れがなくなるので。
外穴加工
つぎに外周部に穴を開けます。
穴を開ける位置にマジック等で印を打ちます。
穴の数は火力や燃費など求めるものによって変わるのでお好みで。1cm間隔で穴を開けるのがスタンダードみたいです。
画鋲や釘で印をしたところに凹みを付けてやると穴あけする時にドリル刃が滑らず綺麗に加工できますのでやっておくと良いでしょう!
そしてドリルインパクトで穴を開けます。対象物が小さいのでドリルインパクト使用時は最初は低回転で刃が入ったら高回転させるといいでしょう。
中板作製
中板を作製します。
(中板 4cm)
前半で切り離した缶の上部を使って缶の底の凹みに合わせ筒状にしホッチキスで止めます。ホッチキスの刃が通らなくなるので余った部分はカットしましょう。
ホッチキスは三箇所止めていればOKです。
2つの缶を合わせる
2つの缶を合体させますが同じサイズでこのままではハマらないのでラジオペンチで写真のような凹みを作ります。
この時下まで凹みを付けてしまうと燃焼時、炎が漏れる恐れがあるので最低1cmは残しておきましょう。
凹みを付けたら中板を入れ缶を合わせます。すこし捻りながら押し込むと綺麗にハマります。
アルコールストーブ完成
おまけ
これでは見た目が...って人は好きな缶でカバーを作ると自分好みに仕上げれますよ!
中板同様に外周に合わせホッチキス止め。
愛しきチチヤス缶カバーです♪
燃焼テスト
適量アルコールを入れ燃焼させます。
※アルコールの燃焼テストは周りに燃えやすいものが無いところで実施しましょう。暗いところだと燃焼具合がよく見えますが注意が必要です。
最初は中央の穴から炎が上がり、次第に外周部の穴に移っていきますのでなかなか点火しなくても失敗ではありません。穴の数が多いと立ち上がりは早いですけどね。
火力的には中火ぐらいです。
ちなみに穴が多いタイプ
こちらは強火。
炎見ればわかりますが火力がかなり違ってきます。
デルタΔポケットINアルコールストーブ
ピッタリ!上の空間は確保しておかないと燃焼がうまくいきません。
今ではホットサンドやコーヒー作るのに活躍しています。
まとめ
工程はたくさんあるように見えますが作ると以外に簡単です。
自分の求めるアルコールストーブを作って調理に使用するだけでもモチベーションが上がりますね。オリジナルギアってのも魅力のひとつです!
アルストの形・炎の出方・燃費等、アルコールストーブの世界はかなり深いです。知れば知るほど楽しくなってしまいます。まずはお一つ作ってみてはいかがですか?